この記事では、優良業者を見分ける3つのポイントについて解説していきます。専門知識などない一般ユーザーでも簡単に判断できるポイントなので、外壁塗装を依頼する前にぜひご確認ください。
① 外壁塗装は自社施工の業者がおすすめ
外壁塗装を依頼するなら、自社で施工できる業者がおすすめです。その理由を、建築業界の事情も踏まえて解説しましょう。
建築業界は多重下請け構造
建築業界は、基本的に下請けに仕事が流れていく構造になっています。
例えば、ゼネコンがビルを建てる場合、設計や施工管理は行いますが実際に現場でコンクリートを打ったり内装工事をしたりするのはゼネコン会社の社員ではありません。全て下請け業者です。
さらに、大きな工事の場合3次下請け、4次下請けと多重下請けになることも珍しくありません。
自社施工は経費を抑えられる
住宅の塗装工事は、建設工事の中では比較的小規模の工事ですが、それでも足場業者、塗装業者、防水業者など色々な業者が関わります。一社が間に入れば10%(以上)は経費が上乗せされます。
中間経費を抑えるためには、自社で職人さんを抱えている業者に頼むのが一番の方法です。塗装工事をメインで行なっている業者なら、少なくとも塗装の職人さんを自社で抱えているところを選びたいところです。
自社施工は安心して任せられる
下請けの業者よりは自社の職人のほうが責任があるため施工質が高いことが期待できます。なぜかというと、自社で職人を抱えるには相応の数の作業量を受注しなければなりません。それ故、自社施工の会社ほど経験豊かな職人さんが集まることになるのです。
② 外壁塗装は値引きが少ない業者を選べ?
値引き額が「ドン!」と計上されている見積りは、お得感があるものです。しかし、大きな値引きを出す業者が良心的とは限らないのです。
大幅値引きは最初から上乗せされている
大きく値引きされている見積りは、最初から数量や単価などどこかに上乗せされ、値引きで帳尻を合わせている可能性が高いものです。
同仕様、同じ全体金額なら、値引きが少ない業者のほうが適正と言えるでしょう。また、最初は値引きを抑えている業者のほうが交渉しろは多いものです。
工事は人件費が大きなウェイトを占める
塗装工事を始めとする建築工事の予算は、人件費が大きなウェイトを占めます。
国土交通省発表の公共工事設計労務単価によれば、東京都の塗装工の労務単価は 26,800円/日 です。民間の工事では公共工事の70〜80%が相場と言われていますので、塗装の職人さんが1人1日働けば18000円〜21500円ぐらいが人件費として計上されます。
材料の費用は大きく動かせるものではありませんので、安い業者ほど人件費にしわ寄せが来ていると言っていいでしょう。そうなると、未熟な作業員かやっつけ仕事になってしまうのは必然です。
適正な値引きは全体金額の10%程度
適正な単価・数量で見積りを提示している業者なら、頑張っても全体金額の10%程度が妥当なラインです。それ以上の値引きに安易に応じる業者は、そもそも高め(に見積もっているか施工内容に問題があると見ていいでしょう。
③ 外壁塗装は5Sが出来ている業者を選べ!
建築業界には昔から、『5S』という言葉があります。5Sがしっかりしている業者を選べば、安心して工事を任せられます。
5Sとは
5Sとは、現場で守るべき5つの事項の頭文字を取ったものです。5つとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾」を表しています。どの職種にも言えることですが、特に工事の現場では、この5つが守られていることは良い工事をする必須条件なのです。
営業マンは現場の写し鏡
自宅の塗装工事を依頼するのは、建設会社のように継続した取引がある訳ではなく現場の良し悪しは判断しかねるでしょう。
そんな時は営業マンを観察しましょう。営業マンは現場の写し鏡。身なりや知識、言葉遣いがしっかりしている営業マンがいる会社なら、現場の作業員も丁寧な仕事をするものです。
まとめ
以上の通り、外壁塗装業者を選ぶポイントは以下の3点です。
- 自社施工の業者を選ぼう!
- 過剰な値引きに注意、適正値引き率は10%程度!
- 整理・整頓・清掃・清潔・躾のできた営業マンなら任せて安心!
良い業者を見つけて、良い外壁塗装工事が出来るよう願っています。
外壁塗装業者の特徴についてはこちらの記事で紹介しています。