外壁塗装工事の3つの保証を知って思わぬトラブルに備えよう

「外壁塗装工事をしてキレイになったのに、1、2年経つと塗装が剥がれてきた!」あってはならない事ですが、万が一、そんな塗装後の不具合が起こった時のために確認しておきたいのが塗装の保証です。

この記事では外壁塗装工事における 3 つの保証について説明しましょう。

保証①:塗装業者による保証

外壁塗装工事を請け負った塗装業者が一定期間内に発生した塗膜の剥がれ・膨れ・変退色等を保証するものです。

契約書に明記されているか確認!

商談の際は「ウチはとことん面倒みますよ!」という業者も多いでしょうが、口約束だけでは役に立ちません。契約書に保証範囲、期間が明記されているか確認しましょう。

期間や保証範囲は?

保証期間は3〜5年程度、それ以上でも使用する塗料の耐用年数の半分までが一般的です。(各塗料の耐用年数についてはコチラ外壁塗装にベストの塗料は?塗料のタイプと特徴を徹底解説!」)

保証範囲は、屋根や鉄部・木部は除外したり保証期間を短くしているものが多いでしょう。

屋根は、雨風や日光に特に晒されるため劣化が早く、鉄部・木部は下地の劣化によって塗膜の剥がれ等が生じる可能性が比較的高いためです。

長過ぎる保証には注意!

10年、20年といった不自然に長過ぎる保証はあてにできません。業者に資力が無かったり倒産していたりしていると、いくら契約書に明記されていても保証を受けることはできません。

特に、悪質な営業会社の中には頻繁に社名を変えてトラブル逃れをする輩もいるので注意しましょう。

地元の老舗なら安心

塗装業者による保証を過信するのは危険ですが、地元密着の老舗の塗装業者なら比較的責任感を持った対応が期待できるでしょう。

保障②:塗料メーカーによる保証

メーカーや製品によっては、塗料メーカーが保証を出している場合があります。

大手企業による保証なので安心!

塗料メーカーは会社規模が大きく、塗装会社のように5年後、10年後に会社が存続しているかという心配が少ないのでその点は安心です。

メーカー指定施工店で安心!

また、メーカー保証が出される場合には、メーカーによる指定施工店による施工が必須となる場合が多く、メーカーお墨付きのしっかりした施工が期待できます。

メーカー保証は塗料の性能のみ

しかし、メーカーの保証はあくまで塗料の性能のみです。

実際に塗膜の不具合が起こった場合、塗料に原因があるのか施工過程に問題があったのか判別するのは困難をともない、保証を受けられない場合もあります。

保障③:業界団体による保証

外壁塗装の保証には、塗装業者による保証、メーカーによる保証の他に、塗装業者が加盟する業界団体による保証があります。その中で代表的なのが、下記の2種類です。

建築産業専門団体連合会(建専連)による長期性能保証制度

建築産業専門団体連合会は、外壁塗装や内装工事などのリフォームに携わる業者が加盟する団体で、約60,000社以上と多くの業者が加盟しています。

施工後10年という長期に渡って施工不良による不具合を保証するものです。補修費用の一部は施工業者が負担することになります。施工した業者が倒産していても保証を受けることはできますが、その際は施工業者が負担すべき部分を発注者が負担する必要があります。

日本塗装工業会(日塗装)による品質保証

日本塗装工業会は、建設塗装業者約2,350社が加盟している、全国的な塗装工事業者団体です。

日塗装加盟の業者で外壁塗装工事をおこなうと、品質保証書を発行してもらえます。外壁や塗料の種類により、3〜5年の保証期間が定められており、施工業者が倒産等していれば日塗装が保証してくれます。

公的な業界団体による保証は、万一の不具合の際より確実に保証を受けられるメリットがあります。しかし、事業者が会費や保証料を支払わなくていけないため、その経費分工事代金は割高になってしまいます

まとめ

以下に各保証のメリット・デメリットをまとめましたので、ご確認下さい。

いずれにしても、外壁塗装工事を発注する際はどのような保証がされているかしっかり確認しましょう!

メリット デメリット
塗装業者による保証 信頼できる業者なら費用もかからず安心できる 業者が倒産していたら保証を受けられない
塗料メーカーによる保証 会社規模の大きいメーカーによる保証で安心 保証は塗料の性能だけなので、施工不良の場合保証を受けられないことも
業界団体による保証 業者が倒産していても確実に保証を受けられる 保証料等が必要なため工事代金が割高になるかも