外壁塗装で一番の悩みどころ、それは「時期」ではないでしょうか?
- 「築何年ぐらいで塗ればいいのか?」
- 「雨漏りしていなければ大丈夫?」
- 「業者に塗装が必要と言われたんだけど……?」
などなど、悩みは尽きません。この記事では、そんな外壁塗装の「時期」の悩みを解決したいと思います。
外壁塗装が必要な時期をセルフチェック!
訪問してきた業者やハウスメーカーの定期点検で「塗装が必要」と言われると不安になりますよね。でも大丈夫、これから説明する3つのポイントを確認すれば塗装が必要な時期をある程度見極めることが出来るのです。
それでは解説していきましょう。
外壁塗装の時期の見極め方①:チョーキング
チョーキングとは、塗膜が紫外線や風雨の影響で分解され、粉状に剥離している状態です。外壁を手で触ってみて、チョークのような粉末がべったり手につくようなら塗装が必要な時期と言えるでしょう。
確認の際は日差しや風雨をよく受ける面を優先してチェックします。
外壁塗装の時期の見極め方②:シーリング
シーリングとは、外壁ボードの板間や窓サッシの周りを埋めている柔軟性のある樹脂製の目地のことです。シーリングは外装材の揺れや伸縮を受け止めるクッションの役割を果たしています。
シーリングは経年により柔軟性が失われると、ひび割れや破断を起こしてしまいます。古い輪ゴムがすぐ切れてしまうのと同じですね。
確認の際は、チョーキングと同様に日差しや風雨がよく当たる面のシーリングをチェックしましょう。目視でひび割れが無いか確認するとともに、指で押してみて弾力を失っていないかも確認します。
外壁塗装の時期の見極め方③:クラック
クラックとは、外壁に発生するひび割れのことで、モルタルやコンクリートの外壁に発生しがちです。モルタルやコンクリートは乾燥収縮の際に構造上どうしてもクラックを生じやすい建材です。
髪の毛程度の細かいクラックは「ヘアクラック」と言われ、過度の心配をする必要はありません。カッターナイフの刃や1円玉が差し込めるくらいに広がったクラックは、内部に水が浸入する懸念が大きいので、塗装や修繕が必要と言えます。
なお、サイディングボードにひび割れが発生している場合は修理に急を要します。
外壁塗装が必要な時期の基準は?
視点を変えて、外壁塗装が必要な時期の「基準」を見てみましょう。
ハウスメーカーやサイディング材の業界団体によれば、外壁塗装は概ね10年毎に行うのが理想的とされています。
現在主流の窯業系サイディング、旭化成のパワーポードをはじめとする ALC 板、少し前まで定番だった木造モルタル、いずれも外壁塗装の周期はは10年毎とされています。
タイル張りなら塗装の必要はありませんが、目地や浮きの調査・補修が同じく10年ぐらいで必要になってきます。
なぜ10年毎の塗装がいいの?
建物は経年劣化によって、徐々に新築当初の防水性が失われていきます。この劣化を食い止め防水性を維持するのが外壁塗装の重要な役割なのですが、おおよそ 10 年周期で外壁塗装をすることにより、新築当初の防水性を維持し続けることができるのです。
外壁塗装を定期的にする方が費用が高くなるように感じてしまうかもしれませんが、先延ばしにすると外装材の亀裂や腐食が進んでしまい、補修費用がさらにかさむ可能性があります。
つまり、おおよそ10年毎の塗装が外装材の機能保全と経済性のバランスが取れた時期なのです。
信頼できる複数の業者に診断を依頼
屋根の上など高所や劣化の程度など、セルフチェックでは確認や判断が出来ない部分がどうしても出てきます。最終的には業者に診断を依頼しましょう。
ここで重要なのは、必ず信頼できる複数の業者に依頼することです。医療の世界のセカンドオピニオンと同じように、複数の業者の見解を取り入れることでより正確な判断ができるようになります。
まとめ:定期的に外壁塗装の状態をチェックしよう
外壁塗装の時期は以下のように判断するのが最良の方法です。
- 10年を目安に
- 劣化の状態をセルフチェックして
- 複数の業者に診断を依頼
本稿を参考に、外壁塗装にベストの時期を逃さず末永く快適なマイホームにして下さいね!