外壁塗装工事はどこまで安くなる?値引き交渉のポイントと適正な値引きを解説!

住宅の外壁塗装工事は安い買い物ではありません。「1円でも安くしたい!」というのは人情ですよね。しかし、「安ければいい」というのが塗装工事の難しいところです。

そこでこの記事では、外壁塗装工事における値引き交渉のポイントと、適正な値引率についてズバリ解説しましょう。

■大前提は「複数業者の見積を比較」

まず大前提ですが、1社のみの見積で交渉せず複数業者から合い見積りを取って比較検討しましょう。

この際、比較するのは全体の価格や単価だけではありません。工事仕様、見積りの明瞭さ、施工実績、営業マンの人柄などから「最も信頼できる業者」を探しましょう。

このサイトでもご紹介している一括見積りサイトを利用すれば、複数業者に見積り依頼をする手間も無くおすすめです。

■強引な値引き交渉はご法度!

本命の業者が決まったら、値引き交渉をしたいところですが、塗装工事の場合強引な値引き交渉はご法度です。その理由をご説明しましょう。

外壁塗装工事は画一的な商品ではない!

例えば同じ新車を買う場合、定価で買おうが強引に交渉して30万円引きで買おうが基本的には同じ車が来ます。

しかし、外壁塗装工事は自動車のように画一的な商品ではありません。あなたのマイホームのために見積設計された、言わば一度限りの特注品です。

強引な値引き交渉をすると……?

そんな外壁塗装工事で、悪印象を持たれるような強引な値引き交渉をすると、どうなるでしょうか?

買い叩かれて利益の少ない中で、少しでも工期を短くして利益をあげようと乾燥が不十分なまま次の作業にかかってしまうかもしれません。単価の安い未熟な作業員を起用するかもしれません。

それぐらいならまだしも、悪質な業者なら本来必要な下塗りを省略したり、規定より塗料を薄めて使う場合もあるかもしれません。

そこまでいかなくても、不当に値引きされた工事では心のこもり方、手間のかけ方が変わってくるのは無理からぬことでしょう。

■適正な値引きとは?

それでは、外壁塗装工事において適正な値引き率はどのぐらいなのでしょうか?それを知るためには、外壁塗装工事にかかるコストの内訳を理解する必要があります。

知られざる、外壁塗装工事のコスト内訳

一般的な住宅の外壁塗装工事の場合、工事費用のコストの内訳は、人件費:約30%、塗料や養生などの材料費25%、足場費用15%と言われています。ということは残りの約30%が営業経費や会社の利益となるわけです。

人件費と材料費、足場費用などのコストは絶対削れない部分ですよね。ここを削ろうとすると、前述のように施工質や塗料を落とすしかありません。

適正な値引き率は10〜15%

ですから、適正な見積に対しての値引きは会社の利益分30%の内10〜15%が限界と言えます。このラインを基準に交渉するといいでしょう。

逆に、これ以上の値引きに安易に応じる業者は最初から利益をたっぷり乗せてある、つまり全体で130〜150%の見積を提示していると見ていいでしょう。

仕様・施工範囲の検討は大いにすべき!

強引な交渉は禁物ですが、打ち合わせ段階で塗料のグレードや施工範囲を検討して工事代金を下げるのは全く問題ありません

特に、無機塗料やフッ素系塗料などグレードの高い塗料を提案された場合、「シリコン系塗料にするとどのくらい下がりますか?」などと相談してみてもいいでしょう。

また、塀など足場が関わらない部分の塗装が含まれているなら、省いてコストダウンするのも一つの方法です。ただし、足場が必要な部分を省くと後々結局割高になるので注意しましょう。

こういった打ち合わせのうえで、全体からの値引きを最後に交渉しましょう。

■まとめ

外壁塗装工事の値引き交渉のポイントをまとめると以下の通りです。

  • 合い見積もりで「最も信頼できる業者」を選定
  • 強引な値引き交渉は手抜き工事につながる危険がありNG
  • 適正な値引き率は10〜15%ほど。それ以上の値引きに安易に応じる業者は逆に注意が必要
  • 打ち合わせ段階で仕様・施工範囲を検討しコストダウンも

いずれにしても、まずは信頼できる業者を見つけるのが先決です。本稿を参考に、ぜひ良い工事をお得に行って下さいね!