良い外壁塗装工事をするためには、優良業者を見つけるのが近道です。こちらの記事「素人でも簡単、良い外壁塗装業者を見つける3つのポイント」で優良業者の見分け方をご紹介しましたが、この記事ではもう一歩進んで、業者の種類ごとの特徴をご紹介しましょう。
■外壁塗装業者は大きく分けて4種類
外壁塗装業者には発注形態や取扱い業種などから大きく4種類に分けられます。順番に特徴を見ていきましょう。
外壁塗装業者①:リフォーム会社
外壁塗装だけでなく、内装やキッチンなどの設備まで、リフォームを総合的に扱う会社です。会社規模は様々ですが、ここで紹介する塗装業者のなかでは大きめになります。
施工するのは基本的に下請業者ですので、中間マージンが発生し工事費用は割高です。しかし、会社規模が大きいためアフターサービスが行き届いており、クレームやトラブルにも真摯に対応してくれるのがメリットです。
また、外壁塗装などの改修工事には新築工事と違ったノウハウが必要です。リフォーム専業の会社なら経験やノウハウも豊富で安心して任せられるでしょう。また、マンションなど大規模の改修工事を請け負う会社なら建設業の許可も取得しています。
最近は、ホームセンターや大手家電量販店もリフォーム事業に積極的に乗り出していますね。こちらもリフォーム会社の一種と言えるでしょう。
外壁塗装業者②:工務店
外壁塗装や設備等のリフォームのみならず、新築工事も請け負うような会社です。こちらも会社規模は様々で、積水ハイムや住友林業といったCMでもおなじみの大手ハウスメーカーから、地場に根付いた街の工務店までが含まれます。
新築工事も請け負うため、建設業法に基づいて建築士等を設置し建設業の許可を取る必要があります。会社としての信頼度は高いでしょう。
リフォーム会社と同じように施工は下請業者ですので工事費用は高くなりがちです。
外壁塗装業者③:営業会社
自社では施工や積算の部門を持たず、営業部門だけで成り立っている会社です。施工を下請業者に任せるという意味ではリフォーム会社、工務店と共通ですが、社員数人の小規模の会社が多く、ポスティングや飛び込み営業でのセールスが中心です。
高額な費用をふっかけて下請に安く流すような悪徳業者は、ほぼこの種類の業者になるでしょう。社名やセールストークで、さも規模の大きい会社や自社施工を行う業者のように見せかけることがあるので、注意が必要です。
当たりの業者に出会えれば、リフォーム会社や工務店より低いマージンで工事を手配してくれるかもしれません。
外壁塗装業者④:塗装会社
作業員を抱えて自社施工している、塗装工事専業の会社です。
足場や防水まで自社施工しているかは様々ですが、中間マージンが少なくリーズナブルに工事できる可能性が高いでしょう。自社で受注〜施工までこなし、経験豊かな作業員も多いので責任ある高品質な仕事が期待できます。
しかし規模が小さい会社が多く、仕上がりに不満があって手直しを依頼しないといけない場合等に交渉が難航する可能性があります。
結局どんな業者に頼むのがいいの?
ご覧のとおりどの種類の業者も一長一短ありますが、やはり工事価格のことを考えると自社施工の塗装会社に依頼するのがいちばんです。
多少割高になってもいいなら、ネームバリューがあるリフォーム会社や工務店に依頼すると安心できるでしょう。リフォーム会社や工務店等の元請け会社は施工管理専門のスタッフ(いわゆる現場監督ですね)を置いているので、こちらに知識がなくても品質や工程を監理し、近隣対策なども対応してくれます。
営業会社はこういった品質管理機能がなく、下請に丸投げするだけなので避けたほうがいいでしょう。
■まとめ
最後に、各種類ごとの特徴をまとめましたので参考にしてください。
ただし、許認可を受けたリフォーム会社や工務店以外は明確な線引きはありません。必ず複数業者から相見積もりを取得のうえ、会社概要や施工実績を確認してよく検討しましょう。
工事価格 | 技術・知識 | 信頼度 | 備考 | |
リフォーム会社 | △ | ◯ | ◎ | リフォームのノウハウが豊富 |
工務店 | △ | ◯ | ◎ | 許認可を受けた工務店なら安心して任せられる |
営業会社 | △〜✕ | △ | △ | 悪徳業者に要注意 |
塗装会社 | ◯ | ◎ | ◯ | 自社施工でリーズナブルに施工できる |