外壁のメンテナンス。汚れる原因と正しく洗う方法を知る (DIY)

新築の時はピカピカだった外壁も、年月が経つと汚れが気になってくるものです。「外壁を洗ってキレイにしたい!」と思っても道具や方法が分からず踏み切れない方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、外壁を洗浄する極意を解説していきます!

外壁汚れの主原因 4 種類

そもそも、外壁はどのようにして汚れてしまうのでしょうか? 外壁の汚れには大きく4つの原因があります

外壁の汚れの原因①:ススやホコリの汚れ

外壁の目地やサッシ周りに使われているシーリングには油分が含まれており、年月の経過とともに少しずつ溶け出しています。この油分が排気ガスのススやホコリと混じり合ってこびりついてしまいます。

この汚れを「都市型汚れ」といい、外壁汚れの70%を占めていると言われています。

外壁の汚れの原因②:コケやカビの汚れ

外壁の凹凸やひび割れに水分が入り込んで滞留すると、コケやカビが発生します。日当たりの悪い日陰や北面に発生しやすい汚れです。

また、サイディングに比べモルタル壁は凹凸や微細なひび割れが多く発生しやすい傾向にあります。

ひと目でそれと分かる緑色だけでなく、黒色や白っぽいカビになる場合もあります。

外壁の汚れの原因③:排気口からの汚れ

特にキッチンの換気扇の排気口周りは油分が排出されるため汚れがちで、都市型汚れと同様にススやホコリを吸ってしまいます。

自宅だけでなく、隣家の排気口が接しているところも汚れます。

外壁の汚れの原因④:雨だれ汚れ

窓サッシの真下など、雨水の通り道になるところは水あかの汚れが蓄積していきます。

さらに、雨水は外壁のチョーキングなども混ざって落ちていくため余計に汚れが目立ちます。

外壁を自分で洗う方法、手軽なのはスポンジ手洗い

ではこのような外壁汚れをキレイにするにはどうしたらいいのでしょうか?いちばん手軽なのはスポンジ等で手洗いする方法です。

・外壁を洗う道具

まず、外壁に水を掛けるためのホースは必須です。細いストレートに切り替えられるノズルなら高所まで水が届き、洗浄のための水圧もかけられるので便利です。

外壁は確かに丈夫ですが、硬いブラシ等でガシガシこすると表面の塗膜を傷つけてしまいますので、柔らかいスポンジを使いましょう。洗車用のスポンジを流用すれば傷つきにも配慮されているうえ、長い柄がついて高所も届く商品が見つけやすいでしょう。

洗剤は家庭用の中性洗剤で問題ありませんが、外壁専用の洗剤も販売されていますのでお試しください。研磨剤の入っているクレンザーなどは塗膜に傷をつけてしまうので NG です。
(参考)
アサヒペン サイディング・タイル用外壁洗浄剤
実勢価格:1200円(2L)amazon 楽天

外壁を洗う手順

いよいよ、外壁を洗う手順を説明していきましょう。

まずは、ホースで水を掛けていきます。汚れは水とともに上から下に流れていくので、洗浄は上から下へと進めていきましょう。これだけでも、かなりの汚れが落ちるでしょう。

油汚れがひどい部分などはスポンジに10〜20倍に薄めた洗剤を含ませて擦れば、水洗いで落ちきれなかった汚れも落とすことができます。

洗剤を使ったあとは、再度水を掛けてしっかりすすぎましょう。洗剤には除去した汚れが含まれているので、そのまま乾燥すると跡が残ってしまいます。

外壁を洗う際の注意点

外壁を洗う際は、どうしても周りに汚れを含んだ水が飛び散ってしまいます。トラブルにならないよう、お隣に声をかけておきましょう。また、風のない晴れた日に作業すれば、飛散も最小限で乾燥も早く済みます。

また、換気口や窓まわりに下から上方向に水を掛けると、室内に漏水してしまうことがあります。ビニールで養生できればベストです。

最後に、最も注意すべきは「無理に高いところまで作業しない」ことです。脚立やハシゴ上で両手に道具を持っての作業は慣れないとバランスを崩しやすいものです。脚立3段ぐらいで届くところまでに留めましょう。

まとめ

このように外壁の洗浄は身近に手に入る道具で出来るものです。外壁の汚れが気になっている方はぜひ一度お試しください。また、モルタル壁に発生しがちな「コケ・カビ」の掃除やもう一歩進んだ高圧洗浄機での洗浄はまた別の記事自分で出来る!外壁のコケ・カビの原因と対策を知ろう!」で解説したいと思います。

そして、自分の手で外壁を洗うと、今まで気付かなかった劣化やヒビが見つかるものです。そんな時は専門のプロに補修や外壁塗装の相談をしてみてはいかがでしょうか?